2.2情報マップに求められる今後の課題
ワークショップの開催等を通じ、広く一般が実用に供することを目標とした「日本海中部沿岸域環境保全リスク情報マップ」に関して高い評価を受けるとともに、様々な参考意見を幅広く聴取することができた。我々はこれら貴重な意見の一つ一つを可能な限り積極的に取り入れ、今後の事業展開に大いに反映させてゆきたいと考えている。
ところで、本情報マップはいわゆる印刷図であり、容量的にも、また、機能的にも限界があることは明きらかである。今後、各ユーザーのニーズに適切に応えてゆくためには、シミュレーション機能等の付加価値を備えた電子情報マップの実用化についても視野に入れる必要があると考える。
また、情報の正確性を追求し、情報更新システムの確立を図るためには、入手した情報のデータベース化についても十分な検討を行ってゆく必要がある。
2.3まとめ
平成7年度から3ヶ年計画で実施した一連の試作事業により得た数々の知見をもとに、本年度は、日本海中部沿岸域を対象に、広く一般が実用に供することを目標とした情報図を作成、十分な成果を収めることができた。
今後も引き続き、広く一般大衆が海洋環境の保全のために利用することを目的とした情報図の整備・普及を、公益法人の責務として積極的に進めることとしたい。
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