2.研究の内容および経過
2.1 研究の内容
バラスト水交換法に替わる手段(リバラスト代替手段)として、従来の方法とは異なる微弱電力による電気処理法の海洋生物殺滅能力、船体および環境への影響に関する実験を行った。 その結果を用いて、リバラスト代替手段としての有効性を検討・評価し、さらに実用化に向けて課題を整理した。
2.2 研究経過
平成10年 |
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4月20日
6月10日
6月11日
6月20日 |
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平成9年度第3回委員会(最終委員回)における本年度事業内容の仮承認を受けて、電気処理法による海水中生物の殺滅実験、船体および環境への影響実験を実施した。
実験結果を整理し、電気処理法による海洋生物殺滅効果、船体および環境への影響を検討した。
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6月30日 |
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第1回委員会を開催し、委員会開始以前における実験実施の主旨説明と、調査研究計画案の再審議、および実験結果の報告を行い、それぞれ承認を得た。 また、有毒プランクトンのシスト(海底泥に堆積する休眠胞子)に対する実験実施の要望が出され、対応することとなった。 |
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8月19日 |
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有毒プランクトンのシストを採取し、実験実施のために休眠させた。 |
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10月14日 |
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10月15日 |
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電気処理法による有毒プランクトン・シストの殺滅実験を行った。 |
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10月30日 |
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11月1日 |
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電気処理法による各種実験結果を整理し、海洋生物に対する殺滅効果、
船体および環境への影響を検討・評価した。 |
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11月20日 |
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12月2日 |
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第2回委員会を開催し、電気処理法による各種実験と検討・評価結果の承認を得た。 |
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平成11年 |
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2月1日 |
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報告書の原案を作成した。 |
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2月15日 |
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2月23日 |
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第3回委員会を開催し、報告書案を審議した。原案の内容を一部修正することで承認された。 |
3.本事業の成果
本事業の目的とする外洋上におけるバラスト水交換(リバラスト)の代替手段の検討として、従来の方法とは異なる微弱電力による電気処理法の海洋生物殺滅効果、船体および環境への影響実験を行って、実用化に向けての有効性と課題について検討しとりまとめた。 その結果、殺滅効果及び各種影響に関しては、有効なリバラスト代替手段になりうると評価された。 最終的なシステムの設計には、今後、実船への適用を念頭に置いた多くの実験・検討が必要であるが、科学的,客観的な視点での検討結果は、今後の国際規制に反映できるものであり、関係機関,海運界およびその関係者が今後の対策を考える際の参考資料として、調査研究の初期目的を満たすものであって十分な成果を得たといえよう。