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ESPH作業部会の会期間会合の報告

 

12.4 当小委員会は、1997年10月13日から17日の間IMO本部でMrs. M.C. Tiemens-Idzinga(オランダ)を議長として開催された化学薬品の安全性及び汚染危険性査定(ESPH)作業部会の会期間会合の報告書(BLG 3/12)を受け取った。

 

12.5 当小委員会は当該報告書のセクション15に特定される事項を審議し、以下のパラグラフに規定される行動をとった。

 .1 OECD調和:当小委員会は、OECDによる環境危険物質の調和作業により引き起こされるやも知れない柔軟性欠如の可能性についてのESPH作業部会の懸念を銘記する一方、このような懸念は、議題項目6で解決されていることを認めた。

 .2 新GESAMP危険性評価システムによる変更:当小委員会は、追加の基準が取り入れられなければ新GESAMP危険性評価システムが現行汚染分類への諸製品の割り振りに引き起こすであろう大きな変更を銘記した。この問題は議題項目6で討議された2つのオランダ提出文書(BLG 3/6/2及びBLG 3/INF.3)の主題でもあったことを銘記した。

 .3 洗浄剤:当小委員会は、annex 6に示す査定済洗浄剤のリストに合意し、事務局に対し、これらをMEPC/Circ.305の追録として発行するよう指示した。

 .4 運送要件基準:当小委員会は事務局からの危険性分類システムの全世界的調和に関するOECD会合の結果報告を銘記した。その一部はすでに議題項目6で討議されている。OECDが皮膚腐食性、眼腐食性及び皮膚過敏の定義ならびに長期毒性は運送要件を決める現行基準に大きな影響を及ぼさないと合意したこととともに、急性哺乳類毒性のカットオフ値が、MSC及びMEPCの関連決定の下IBCコードに規定される値と大きくかけ離れていることを銘記した。加えて当小委員会は、洗練された運送要件基準一式及び改正報告様式を記載上の注意事項とともに含む事務局報告(BLG 3/12/1)を銘記した。当該基準はさらなる検討が必要であり、いくつかの項目がOECD 全世界的調和合意にそろっていないことが認識された。結局、当小委員会はESPH作業部会に対し、OECD全世界的調和作業で合意された基準に沿って、IBCコードの下での諸製品の運送要件提案を策定するよう指示した。

 .5 MEPC/Circ.265のAnnex 9:当小委員会は、改正汚染分類についての議論が終了する前にMEPC/Circ.265のAnnex 9 を策定するのは不適切とするESPH作業部会の決定に合意した。

 .6改正MEPC.2/Circ.:当小委員会は、改正MEPC.2サーキュラーが、その発行はMEPCの事前承認に行うことができるとするMEPC合意(MEPC 39/13、パラグラフ11.6.7)に従い、1997年12月に発行されたことを銘記した。当小委員会はまた、当該サーキュラーがESPH作業部会により査定された製品を含み、削除すべきと合意された製品を除外したことを銘記した。当小委員会は、annex 7に示すESPH作業部会により審議された製品の分類を承認した。

 .7 製品提出データの欠如:当小委員会はIBCコードに含めるよう提案される製品の運送要件を的確に割り振るために必要なデータの欠如に関する作業部会の懸念を明記した。

 .8 植物性油の査定:当小委員会は植物性油の編入と査定に関する進展を銘記した。

 .9 OECD全世界的調和プログラムについての懸念:当小委員会は、作業部会の懸念がMEPC 41提出され、これらの懸念をOECDに伝えるという事務局の行動が認容されたことを銘記した。当小委員会はまた、議題項目6で示されたように、これらの懸念は大体において解決されたことを銘記した。加えて、当小委員会はMEPCに対し、IMOの意向が反映されるようOECD の関連活動に参画することを事務局に指示するよう求めた。

 

 

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