COWシステムマニュアルセクション9の見直し
10.8 インタータンコのオブザーバーは文書BLG
3/10/2を紹介し、当小委員会に対し、環境保護及び汚染防止を改善するため採用できる手段について検討するMEPCに報告された研究について報告した。この研究の一部は、原油の温度が現行COWマニュアルにあるように融出点と関連付けるのではなく、結露点と関連付けたほうが、COWがより効果的になることも示している。インタータンコは、当小委員会に 文書BLG
3/10/2のannex 2は、船上にある油について、結露点をいかに決定すべきかを示していると知らせ、当小委員会に対し、文書BLG
3/10/2のannex 1に示すようにCOWマニュアルのセクション9を改正することを採択するよう求めた。
COWに関する環境面、衛生面の検討
10.9 ブラジル代表は文書BLG 3/10/3を紹介し、COWの要件は、大気汚染の危険と健康影響、今までの経験から得られたことを考慮し、再審議すべきであることを提案した。この提出文書はまた、二重船穀タンカーについては、非常事態に追加のバラストを積み込むよう指定されたタンクに対してのみCOWの実施と関連する試験・検査を強制化する必要があると提案するものでもある。他の貨物タンクについては、COWシステムは現行の要件に沿って設置されるが、この要件は強制化しないと提案している。
10.10当小委員会は、この議題項目の中の提出文書は以下の三つの主要問題に触れていると銘記した。
.1 COWはバラスト水を積み込まない二重船穀原油タンカーの側面の滑らかなタンクに対しても要求したまま残すべきか。
.2 COWの検査は単にCOWシステムの設計の適合性を評価する目的で行われる乗出し検査時に限ることができるか。
.3 COWマニュアルのセクション9をBLG
3/10/2にあるように改訂するインタータンコ提案は受け入れることができるか。
まとめの演説
10.11 COWが依然海洋汚染の規制において基本的な効果を持つものであると認め、それが大気汚染を引き起こすものでもあるとの観点を銘記しつつ、当小委員会はCOWは、MARPOL
73/78附属書Iの要件に残すことで合意した。もっとも、COWのいずれの検査も油蒸気にさらされることによる不必要な健康上の危険を防ぐため最小限にとどめるべきであることに合意した。結局、これらの視点は改正附属書Iの準備の中で考慮することで合意した。
10.12 当小委員会はBLG 4において決議A.446(XI)の改正案文を作成する起案部会を作るべきことで合意した。当該起案部会は検査要件についてのIACS提案及びCOWマニュアル新セクション9のインタータンコ提案を考慮する。IACSはその文書BLG
2/INF.2をBLG 4に再提出することを考慮する。
10.13 ノルウェー代表は、MARPOL 73/78附属書IのCOW要件に関する部分の改正案文を、大気汚染防止の観点をも十分考慮しながら用意すると申し出た。