日本財団 図書館


5. シミュレーションの試行

 

5.1 シミュレーションの目的

(1) 浮体構造物の基本計画時に、計画した浮体がどの程度動揺するか、また、動揺制御対策を施した場合にどの程度減揺できるか、をイメージとして目で確認できるようにする。

(2) パソコンを用いて、誰にでも視覚的により確認できるようにする。

 

5.2 シミュレーション概要

 

5.2.1 シミュレーションの方針

(1) 7.に示す浮体の減揺を考慮した設計チャート、例えば横軸に水線幅変更割合、縦軸に最大ロール角度を示した図を表示して、見たい点をクリックした場合に、浮体の基本タイプとともに動揺対策を施した浮体の減揺の状態を確認できるようにする。

(2) 波も周期を合わせて、浮体と同時に表示する。

(3) 減揺装置(特に、減揺タンク、TMD)も概略形状をビジュアル化し、主要寸法、主要部材の諸元を表示するようにする。

(4) 計算機はパソコンとし、Windows 95上で動くプログラムとする。また、メディアはフロッピあるいはCD-ROMとする。

なお、シミュレーションのパソコン画面の例については、5.2.2に示す。

 

5.2.2 シミュレーション概要

(1) 使用プログラム

Microsoft visual basic Ver.5.0

(2) 浮体の寸法設定画面

図5.1の例に示すように、画面右側に動揺制御設計チャート、画面左側に指定された浮体の形状を示す画面を表示する。本例(図5.1)では、グラフ内の9つの○印が指定可能な形状を示し、現在選択されている形状は○が塗りつぶされている。異なる形状を選択する場は、○をクリックすることで選択することができ、選択した形状は画面左側に表示される。

画面右下の「デモ開始」ボタンをクリックすることにより、選択した形状の浮体の動揺を見ることができる。

(3) 浮体動揺のアニメーション画面

画面右下の「デモ開始」ボタンをクリックすると、図5.2の画面が表示される。画面左側には基本タイプの浮体が、右側には動揺対策を施した浮体の動揺アニメーションが表示される。

画面右下の「停止」ボタンをクリックすると動揺が停止し、「作動」ボタンをクリックすると再びアニメーションが開始される。「戻る」ボタンをクリックするとアニメーションを終了し、寸法設定画面にもどる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION