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6/4布水中学校

 

心がつながったとき

1年5組 宮村 侑里

 

私は、この本物のオーケストラを聞いて、それぞれ曲を作った人の心が「音」として、今表現されているのだと感じました。しあわせそうな曲を作った人は、その時しあわせだったのかもしれません。そうすると指揮者だってすばらしい心を持っている人なんだと思いました。指揮者は、頭の中に曲のイメージをつねに想像していなければいけないなんて私には考えられないな、と思ったからです。

だから、きっと指揮者の心もしあわせでいっぱいなんだと思います。その時、指揮者の心と作曲家の心が一つになっていて、それを聞く私たちが、音楽に心を打たれて、感動して、しあわせになったりするものなんだと感じました。私はピアノを習っているけれど、その時先生は、「自分らしく強弱をつけて歌いなさい。」といつも言われます。いつも言われるけど、なかなかできません。

でも指揮者はそれができる人だから、少しでもかけることなくイメージを描き続けているんだと感じました。

また、演奏者はゆれていました。それは、楽器を吹くからゆれるんではなくて指揮にあわせてゆれるんだと思います。吹奏楽の先ぱいを見ていても思います。私は、まだ吹いていてもゆれないし、体だってうごきません。でも、先ぱいはうごきます。それは、曲を歌っているんだと思います。オーケストラだって曲を感じるからゆれるんだと思いました。

私は、今までクラシックを聞くのは、好きでもなければ、きらいでもありませんでした。でも指揮者と、演奏者と作曲家の心が一つにつながって、カセットでなく本当の音色で伝わってきた時、クラシックが大好きになりました。はじめはよくわからなかったけど聞いててすっきりしたし、気持ちよかったです。私も曲を吹いたり、歌ったりする時にゆれることができるくらいになりたいと思います。

 

 

 

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