御陣乗太鼓は、1576年、越後の上杉謙信が奥能登平定のため石川県能登半島にある名舟村に押し寄せて来たときに、その攻撃から村を守ったという由来のある太鼓です。郷土防衛の一念に燃える村人達は、古老の指示に従って、夜陰に乗じて、樹の皮の仮面を被り、海藻で作った髪をふりみだし、上杉勢に攻め入りました。
上杉勢は、思いもやらぬ陣太鼓と奇怪きわまる怪物の夜襲に周章狼狽し、逃げまどいました。御陣乗太鼓はその際に打ち鳴らされたものと伝えられております。
1961年に輪島市、1963年石川県のそれぞれ無形文化財に指定されました。また、1985年に石川県文化活動奨励賞を受賞されました。
○1921年、石川県に生まれる。
○1960年に御陣乗太鼓保存会を設立
○1979年に全日本太鼓連盟の設立に発起人として参画し、設立後は代表世話人に就任する。
○1985年に石川県太鼓連盟を設立、理事長に就任する。
○1992年に全日本太鼓連盟の組織変更に伴い、副会長に就任する。
○1996年に社団法人石川県太鼓連盟を設立、理事長に就任する。
○1997年に財団法人日本太鼓連盟の設立に伴い、副会長に就任する。