第2回日本太鼓全国フェスティバルが、〜出雲の国からの発信和太鼓の唸り〜と題して、島根県において開催されますことを心からお喜び申し上げますとともに、皆様を心から歓迎いたします。
古来から、太鼓は神と交信するためにうたれたということです。当県において、ジョージ川口氏、小口大八氏をゲストとしてお迎えし、海外からは、韓国サムルノリの団体、また、全国から各地を代表する和太鼓18団体と島根県内の和太鼓18団体が一堂に参集して開催されるフェスティバルは、現存する世界最古の木造神殿「出雲大社」を擁する”神々のふるさと”島根に最もふさわしいものといえます。
太鼓は、非常に原始的な楽器であり、“たたく”という単純な動作から成り立つものですが、その響きには人々の魂に訴える迫力と心に染みいる懐かしさを併せもっております。
この太鼓を中心とした伝統文化の競演をとおして、内外の異なる文化に触れ、自らの伝統文化を改めて認識することで、優れた伝統文化を受け継ごうとする気運は大いに盛り上がるものと思います。さらに、この気運は新世紀に向けた新たな文化の創造にも発展していくものと期待しております。
終わりに、このフェスティバルが、実り多いものとなりますよう祈念いたしますとともに、開催に当たり御尽力された関係者の皆様に深く敬意を表しまして、お祝いの言葉といたします。