財団法人日本太鼓連盟は、平成9年11月11日文部大臣の許可を得て設立いたしました。昭和54年に任意団体として発足した全日本太鼓連盟(笹川良一会長)が、18年の活動を経て念願の法人化を果たしたものであります。
新たに誕生いたしました財団法人日本太鼓連盟主催の日本太鼓全国フェスティバルが、日本財団の補助事業として東京以外の地としては初めて出雲において開催されますことは誠に喜ばしいことであります。
ご高承のとおり、日本太鼓は我が国特有の文化として、また健全な国民娯楽として重要な役割を有しており、今後ともこれを普及・振興していく必要があります。このため、全日本太鼓連盟がこれまで実施してきました多くの事業をさらに発展させるとともに財団法人として新たな公益活動を積極的に展開いたします。また、多くの太鼓愛好者を視野に入れ会員制度の充実を図ってまいります。このような活動を通じて、日本太鼓を国内のみならず国際的にも普及・発展させるべく事業展開をしていく所存であります。
その意味からも本日のフェスティバルは、これからの財団活動を支える重要な事業であります。日本各地を代表する太鼓チームが演奏する太鼓の音が、皆様に心地よい響きとして残り、日本太鼓が「日本の心」を伝える音楽としてさらに親しまれるよう努力していく所存であります。また、今回は特別に韓国の太鼓チームも演奏することとなっており、楽しみが一層増すものと思います。
皆様には、本フェスティバルを最後までゆっくりとお楽しみいただくとともに、財団の今後の活動に何卒ご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。最後になりましたが、地元、島根県、出雲市ほかご協力いただいた多くの皆様と、運営にあたっていただいた島根県鼕・太鼓連盟の景山俊太郎会長はじめ会員の皆様のご尽力に心から感謝申し上げ、ご挨拶といたします。
