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(e) PMで工作情報が定義された後に既存CADへデータ転送

シナリオの(d)を経て工程設計アプリケーションによってPM上に定義された工作情報を、既存CADへ転送する。

(4) 既存CADシステムとACIM FLとのマッピング

アダプターを開発するに際し、既存CADシステムのモデルとACIM FLとの対応関係を明らかにする必要がある。昨年度は、GPME FLと各造船所CADモデルとの対応関係をアンケート形式で調査し、その結果をアダプターの「共通部」仕様に反映した。本年度はACIM FLの拡張仕様が確定したことに伴い、データ交換の対象とするクラスと関係情報を明確に規定し、ACIM FLと各造船所CADモデルとの具体的なマッピングをアダプター開発対象である造船所CADシステムごとに実施した。モデル情報の意味的変換は、各造船所CADに対応して独自に開発されるアダプターの「固有部」で行われるが、本年度に実施したマッピング結果に基づいて、「固有部」の仕様の具体化と実装作業を行った。

ACIM FLは、その基本的なクラス構成をGPME FLから踏襲しているので、昨年度のマッピング結果から大きく変わるものではない。船殻・艤装各々のマッピング結果の概要は以下の通りである。

(a) 船殻システム

・部品情報では、既存CADとGPME FLはほぼ情報内容が対応している

・部材情報では、明示的に対応するクラスを持つ既存CADは無いが、既存CADが保持する部品情報からの演算によって、GPME FLに対応する情報を生成することは可能である

・関係情報についても、FLと1対1に対応する情報を明示的に持つCADは少ないが、演算によって大部分は生成可能である。しかし、その実装作業量は大きくなるものもある

全体的に、GPME FLと既存船殻CADモデルとでは、必ずしも1対1に対応する情報は多くないが、構造モデルの基本的表現方法に関する考え方が全く異なることはなく、演算処理による情報生成を行うことによって、相当範囲の情報は交換できる。

(b) 艤装システム

・管装置等については、GPME FLと1対1に対応する属性が多い。属性に関する情報変換のための開発負荷は比較的少ない

・交通・通風・電気装置などの艤装品の属性に関しては、管と比較すると各社に共通な属性種類は少ない

 

 

 

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