(3)比表面積測定
マンガン-ジルコニアのNOの吸着能力は単にそれぞれのサンプルの比表面積に依存することも予想される。そこで表面積とNO吸着量関係を検討するために比表面積測定を行った。比表面積測定にはCOULTER SA3100およびBELSORP 28SAを用いてBET表面積を求めた。測定前にそれぞれのサンプルを200℃で30分間脱気した後、液体窒素温度にて測定した。
表3.2-3に示す通り、調製したサンプルの表面積は焼成温度を高くするに伴い、小さくなっていることがわかる。高温で焼成することにより粒子成長が進行したためである。これはTEM写真結果とも良い対応がとれている。
また、同じ焼成温度で比較すると、調製方法の違いによりサンプルの表面積は変化し、以下の通りとなった。
Boil開放熟成 < 室温開放調製 < 室温Ar中熟成 < Spray Dry
また、マンガンとジルコニウムの組成比の影響に関しては、マンガンの量を減らした場合には、表面積が小さくなった。