パルス検知式遮断器の考案について
横浜市消防局 福島 一夫
開発内容
従来の配線用遮断器や漏電遮断器は、接触不良などのスパークに対して電流を遮断することができないため、電気火災に発展してしまうことがあった。
このように今まで対応できなかった接触不良による電気火災に対応するため、パルス検知式遮断器を考案した。
設計の目標は、従来の配線設備をそのまま利用して、分電盤上に設置できるようにした。
開発の効果
今回考案したパルス検知式遮断器は、接触不良によるスパークのみならず、非常に短い時間(μS単位)にショートを繰り返すスパークにも反応するため、アーク放電が継続大電流放電に至らず、電気火災を未然に防ぐことができる。
また、トラッキング現象もアーク放電に至るため、原理的に充分対応できると考えられる。
モニターノズル用発泡ノズル
津市消防本部 竹村 義明 花井 譲 宮田 憲一
改良内容
今回、改良した発泡ノズルは、モニターノズル(本体・油圧ホース)を塔先端に取付けた状態で発泡ノズルを取付け泡放射できるようにした。
また、噴霧放水できるモニターノズルに発泡ノズルを取付け泡放射できるようにしたため、従前の発泡ノズルのように、泡発生部の一部である発泡コーン(ジェット・コーン)が必要ないため、小型・軽量化を図ることができた。
改良前の問題点
共同住宅等での火災時、消火水による階下の二次的被害を防止するため搭載した化学消火設備は、屈折放水塔付小型消防ポンプ自動車の塔先端(モニターノズル)から泡放射するには、モニターノズル(本体・油圧ホース)を取外してから発泡ノズルを取付けなくてはならないため、泡放射に必要な準備に無駄な時間を費やし、早期に消火態勢をとれないため、焼き損害を増大させる危険性があった。
改良後の効果