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女優 鮎 ゆうきさん

 

"複雑な女性を演じています"

「不倫、妊娠、出産。とても複雑な女性を演じています」。フジテレビ系昼の連続ドラマ「いのちの器」(月〜金曜後一:三〇)に出演の鮎ゆうきさんが、ちょっと複雑な表情。「いのちの器」は、前向きに生きる産婦人科女医響子(渡辺梓)を主人公に、人生の縮図のような産婦人科医院を舞台に繰り広げられる人間模様を描いている。

鮎さんは大手建設会社の専務秘書汐崎真奈美役。この会社に勤めていた響子の夫、晃(岡野進一郎)と深い関係となる。そして、真奈美は彼の子を身ごもる。これからが大変だった。

真奈美が胎盤異常を起こし、響子の病院に救急車でかつぎ込まれたのだ。早く処置しなければ母子共に危険な状態。響子は夫の不倫相手に数時間の手術を行い、小さな命を救った。

「真奈美は複雑な女です。専務秘書。シャープで出来る女。独りを楽しむ強さも持っている。でも固くガードした中身は実にウエット。そんな女が未婚の母になる。身体の変化と共に、心もどんどん複雑になります。なんだか私自身、このごろ大変複雑な女になってきました。」

このところ、命の重さが希薄に感じられる事件が続発している。そこで、人を愛する心をもっと大切にしようというドラマがテレビに相次いで登場し、命の尊さを訴えている。妊娠、出産に焦点を当てた「いのちの器」もそのひとつ。妊娠、出産は女性にとっても家族にとっても大きなドラマ。

こうした命を救うドラマで大きな力を発揮するのが救急車。ここぞという場合に登場し、救急隊員たちがキビキビした動きを見せる。「いのちの器」でも救急車のサイレンが緊迫感を盛り上げる。

鮎さんは昭和六〇年、宝塚歌劇団に入り、娘役のトップスターとして活躍した。平成三年、宝塚退団後は、「新幹線物語'93夏」(TBS)などテレビドラマに出演。宝塚のはなやかな娘役が、今回の「いのちの器」では、執着と嫉妬心に燃える激しい女に大変身。

(インタビュー編集部)

 

 

 

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