実践体験発表 「育もう生きる力」
長野県 湖北家族会
宮部 リウ子
本日、お集りの皆様方、こんにちわ。
私は、長野県の諏訪湖に近いところに住む家族会の一員です。
病気の長男と関わって、20年余りの悪戦苦闘の一端を申し上げます。夫は既に亡く、私ひとりで理解あるご近所の方々の助けを借りて今日に至っています。最初の入院は、障害年金の受給資格がとれないでいた時でした。有り金を全部はたいて入院費に当てました。
私は、現在古稀を既にすぎても、パートで勤めをしています。乏しい給料の中より二人の生活費を出すのは難しく、息子が年金の受給資格がとれるまでの間は、母、子、別々の世帯、いわゆる独り暮らし世帯にして、息子が市の福祉課より生活保護を受けてしのいだ一時期もありました。
そうした生活の中にあっても、あせらない、あきらめない、あわてない・・・・・・を心の奥にしっかりいれて、病む息子との対応に心掛けてきました。
家族会入会の動機は、心理学の講演会場で、保健婦さんより家族会会長さん宅を教えていただき、迷わず入会して15年来の会員です。同時に県家連へも自動的に加入しています。
入会当時は、このしたたかで、頑固な病気とは露知らず、「絶対に直してみせる」と相当な気負いもありました。
日常生活の上で、服薬の確認をはじめとして、すべて私が判断や、決断などをしていくことは、年令を重ねる毎に、気力、体力ともに荷が重くなります。
今、私は息子の病気が好転、または寛解するとはまったく期待していません。それは、私も息子にとっても限りなくつらいさびしい想いです。その上、私に重くのしかかる親権の義務が、今後どこまで全う出来るか予測出来ません・・・・・・が、寿命があって正しい判断が可能な限り、息子、病院関係、又家族会、のいづれにも真正面から取り組んでいきたいと思っています。愚痴を並べても仕方がありませんものね。
でも、時には病む者と少し距離をおくことも必要だと思います。一番近くで関わる者が健康でいないと、この果てしない持久戦に潰れてしまうことも体験しました。
以上、拙ない話を申し上げましたのに、お聞きくださってありがとうございました。