・ 第二次世界大戦直後の結核の状況
・ 大規模事業所における結核対策の進展とその業績
・ 日本経済が保健サービス発展にもたらす影響
・ GDPの伸びに比べ保健予算の伸びが速く、これが日本の保健状況の改善をもたらした。
5) 核対策と現地政府の責任に関する問題(Sudre、Tsogt、島尾)
初めにSudreが全般的な問題を述べ、島尾が国や地方政府の役割を紹介、Tsogtが国内の問題点を指摘した。
1] 世界の結核対策の障害と克服法(Sudre)
・ 結核に対する認識の低さとアドボカシーの必要性
・ 対策関係者を納得させるためのモデルデモンストレーションプロジェクトの重要性
・ 財政不足
・ 人材不足
・ 行政の不備-特に民間医療機関の管理
・ 多剤耐性結核を発生させないことに重点を置いた薬剤供給システムの提供
・ 治癒率の重要性に重点を置いた健康情報のシステム
2] 結核対策における国と県の役割(島尾)
・ 結核対策の計画と実施-予算と結核対策担当者の研修
3] モンゴルの問題(Tsogt)
・ 結核対策担当者の頻繁な配置替え
・ DANIDAからの結核薬への援助の減少
〔討論〕
伝統薬として愛用される馬乳の意義、なぜ他の疾患例えばポリオのように、予防接種による予防に重点を置かないのか、菌検査施設の現状、動物の結核との関連などの質問が出され、知事の関心の対象が示された。
6) 民間医療機関と結核対策(島尾)
当地の結核対策における民間医療機関の役割は今後の課題であるので、日本の過去の実績を紹介した。
1] 統合型と縦型-2つの疾病対策システムの比較、日本の結核対策と民間医療機関の役割
・ 日本の1950年代の結核状況、並びに結核対策がどのように現在の民間医療機関を基盤とするヘルスケアシステムヘ統合されたか。当時の日本においては、これが結核対策を実施できる唯一の方法であった。
・ 統合型結核対策の短所とその解決方法