栄養だより
1999年(平成11年)3月
堺市立保育所給食調理場
よく噛(か)んで食べましょう
最近の子どもたちは、柔らかい加工食品やインスタント食品・甘い飲み物などを好み、その味に慣らされ歯ごたえのあるものや素材の味を嫌い、そしゃく力(噛む力)が低下しています。
また、乳歯が虫歯になったため少し大きい目の肉・根菜類(ごぼう、れんこんなど)りんごなどがかみづらく消化も悪くなります。歯は一生使う大切な器官です。しっかり噛むためにも毎日の食事、おやつのとり方や正しい歯磨きなど大人が気配りしてあげましょう。
『噛む』ことはなぜいいの?
1]消化をたすける
食べ物を細かくし、唾液の分泌を高めて消化を助けます。
2]頭の働きをよくする
よく噛むことは大脳の働きを助けストレスの解消、心の安定に役立ちます。
3]歯ならびをよくして虫歯を防ぐ
よく噛むことであごが発達し、歯ならびがいいと歯磨きがしやすい。
4]肥満を防ぐ
よく噛むと満腹感を覚え食べ過ぎを防ぎます。
『噛む』ために丈夫な歯づくりをしましょう
◆カルシウムを含む食品をとりましょう
わかさぎ・いわし・じゃこ・しじみ・ひじき・わかめ・牛乳・チーズ・プレーンヨーグルト・小松菜・ほうれん草・切り干し大根など
◆動物性たんぱく質をバランスよくとりましょう
肉・魚・卵・牛乳・豆類などを使って料理に変化を持たせバランスよく食べましょう。
◆食物繊維を含む食品をとりましょう
こんぶ・わかめ・ごぼう・れんこん・セロリ・りんご・なしなど歯ごたえのある食品は歯を丈夫に、美しくします。
幼児期のおやつは?
時間と量を決めてダラダラ食べをしない、噛みごたえのあるおやつを選び与えましょう。
歯によいおやつ:スルメ・炒りじゃこ・干しいも・牛乳・チーズ・ヨーグルト・りんご・ピザトースト・お好み焼き・スティックやさいなど
じゃこ入りごはんのおやき (子ども3〜4人分)
材料
(冷や)ごはん 茶碗1杯半
ちりめんじゃこ 大さじ2
糸かつお 小1/2袋
きざみねぎ 大さじ2
炒りごま 小さじ1
卵 1/2こ
しょうゆ 小さじ1
塩 少々
サラダ油 小さじ1/2
1]ボールに油以外の材料を入れ粘りがでるまでよくまぜる。
2]フライパンに油を熱し、お玉1ぱいの1]を流し入れフライ返しで押さえ、うすくし、中火で両面をカリッと焼く。