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■ 中東:国際観光客到着数の1997年の対前年増加率は96年の同増加率(4.6%)より若千高い4.8%を記録した。この数字は、ルクソールでの観光客襲撃事件があった年にしては高い数字であるといえる。中東地域の国際観光収入の対前年伸び率は10.9%で、世界で最高の伸び率を記録した。この地域への国内外からの投資や観光収入が増え、運輸関連産業が大いに恩恵を受けた。また、中東地域には豊かな文化遺産があり、各国の国情が安定して来たとの認識が観光客の間で強まったこともあり観光客が増えた。湾岸諸国は、各国政府が商用旅行に加え、観光旅行の振興にも力を入れているため、外国人観光客は順調に増えた。シリアにおいては経済の自由化が進み、特に観光分野における民間企業の役割が増すものと予想される。湾岸協力会議(GCC)加盟諸国のオマーン、クウェート、バーレインでは、国営企業の民営化が加速され、また観光部門を含む産業への外国からの投資が引き続き積極的に誘致されるものと予想される。このような状況を反映して、GCC加盟諸国への97年の到着数は増加した。

 

中東(修正後暫定値)

MIDDLE EAST-REVISED ESTIMATES

 

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注:※湾岸協力会議

※G.C.C.:Cooperation council for the Arab States of the Gulf

※※イラク、リビア、イエメン

※※Other:lraq,Libya,Yemen.

出典:世界観光機関 (WTO)Source:World Tourism Organization(WTO)

 

 

 

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