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地域別概況

 

■ アフリカ:1997年の国際観光客到着数は対前年比9.2%増の2,300万人へと大きく伸びたが、国際観光収入は旅行支出の多い欧州からの旅行者が伸びなかったことが主な原因で、同4.5%増の87億ドルに止まった。

 

■ 南部アフリカは、国際観光客到着数がアフリカで第2位の対前年増加率(9.5%)を、国際観光収入が第1位の同増加率(12.7%)を記録した。これは主に、南アフリカが好調だったことによる。南アフリカは、アフリカヘの到着数増加数の77.5%、南部アフリカ地域への到着数増加数の84%近くを占めた。

 

■ 東部アフリカは、国際観光客到着数がアフリカで第3位の対前年増加率(8.3%)を、国際観光収入が第2位の同増加率(6.4%)を記録した。インド洋沿岸諸国は到着数、観光収入とも東部アフリカ地域の平均伸び率を上回った。ケエア、セイシェルズ、タンザエア、ジンバブエなどの成熟した旅行目的地も順調に伸びた。

 

■ 北部アフリカは、国際観光客到着数は1996年のマイナス成長から97年は対前年比11%を超える大幅増へと大きく好転したが、観光収入は逆に減少した。これは主に、モロッコヘの観光客到着数が15.7%増えた一方で、観光支出の多い欧州からの旅行者が同国での支出を押えたため観光収入が13%減少したからである。チュニジアは、前年比到着数はプラスに転じ、観光収入も順調に伸びた。

 

■ 中部アフリカは、政情不安と社会経済の不安定のため国際観光客到着数、国際観光収 入とも減少した。

 

■ 西部アフリカは国際観光客到着数、国際観光収入とも増加率が落ちた。

 

アフリカ(修正後暫定値)

AFRICA-REVISED ESTIMATES

 

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出典:世界観光機関(WTO)Source:World Tourism Organization(WTO)

 

 

 

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