上記画面は、'99/2/24の固定点における測位結果のプロットで、既知のアンテナ設置位置を中心として、約14.5時間分のプロットを行っている。
Horz.2DRMSは、水平方向の測位精度を示すもので、HDOPを1.5で正規化した2DRMSを計算している。この例では約80.9mである。
定量的な性能評価はWAASを含むシミュレータによる試験を待つ必要があるが、GPS受信機の基本機能である衛星捕捉、追尾、測位計算等GPS受信機として具備すべき一連の処理機能はハードウェア及びソフトウェア両面から正常に動作していることが確認できた。
3.2.2 PORから放送されている試験放送のメッセージの受信・復調処理
GPS衛星からのメッセージは50BPSのBPSK変調で送られ特にデータ復調という作業は必要としなかったが、WAASメッセージはデータレート250BPS, 1/2Convolution encoded with a Forward Error Correction (FEC)コードで送られる。WAASメッセージの復調は補強システム用機上受信機に要求される新たな機能である。シミュレータによる動的状態での確認を計画していたが、入手の遅れにより確認が遅れていた。このため試験放送中にあるPOR衛星が放送しているメッセージの復調を試みた。