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ま え が き

 

日本人海外旅行者数は、平成9年(1997年)で1、680万人に達しましたが、前年からの伸び率は1%と鈍化を示しています。一方で、訪日外国人旅行者数は、同年で年間422万人と前年に比べて約10%の伸びをみせていますが、欧米諸国やアジア近隣諸国と比較しても極めて低い水準にあります。このため、国際相互理解が叫ばれる時代にあって、対日理解促進のためにも外客誘致の促進が不可欠となっております。

運輸省においては、平成8年4月に外国人観光客の誘致方策の充実を図り、国際観光交流を通じた地域の活性化を推進して行くため、訪日外国人を10年後までに倍増させることを目的に「ウェルカムプラン21(訪日観光倍増計画)」を打ち出しました。この中において、観光地と宿泊滞在拠点との一体的な魅力形成を図る広域的な地区、すなわち、国際観光テーマ地区の形成が重要な柱として提言されております。

国際観光テーマ地区の形成にあたっては、外国人観光客に対して総合的な紹介機能や交流機能を有した「国際交流拠点(国際交流村)」の整備が重要な課題であります。

本調査は、国際交流拠点の形成を促進するための基礎調査として、行政担当者、学識経験者及び実務者からなる委員会の指導の下に、現地の実情に即した基本計画を策定したものであります。

この調査事業が、国際観光テーマ地区の形成を促進することにより、国際観光交流を通じた地域の活性化の一助になれば幸いです。

終わりに、本調査のご協力頂いた関係各位、特に本調査に多大の資金援助を賜りました日本財団に対しまして厚くお礼申し上げます。

 

平成11年3月

 

社団法人 日本観光協会

 

 

 

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