気象白書 平成9年度版
2.海難防止のための気象知識
1)急に北上する台風は風が強い
・ 大正10年9月26日 富山湾を襲った台風は漁船数100隻を沈め、漁夫123人死亡。
・ 昭和34年8月13日 中部地方を急襲した台風7号は、死者235人。
2)台風の中心付近の弱風は人を騙す。吹き返しの暴風と台風の急発達に注意する。
・ 昭和9年9月の室戸台風:全国死者3,036人。
・ 昭和29年9月の洞爺丸台風:洞爺丸ほか4連絡船沈没 死者1,761人。世界第2の海難。
・ 昭和40年10月のマリアナ北部の台風:漁船7隻遭難、死者・行方不明209人。
3)台風進路予報が外れたための海難
・ 昭和52年9月の沖永良部台風:東シナ海の底引魚船団に突っ込み180隻があわや遭難、アンテナなど船具の破損大。
・ 昭和57年6月の台風5号:金華山沖の巻網漁船を直撃し、2隻転覆 2人死亡。
4)冬あらし、春あらし、メイトームをもたらす急発達する低気圧に注意。バロメーターと観天望気に注意する。
・ 昭和46年1月、山陰沖で小低気圧が急発達。漁船1800隻 流失破損、死者17人。
・ 昭和45年1月低気圧。南岸低気圧が発達して静岡に上陸。小名浜沖で2万トン貨物船沈没、船の沈没流失61隻 死者25人。
・ 安政6(1859)年 旧2月、長崎県五島沖で低気圧の通過により漁師53人遭難・死亡(春一番)。
・ 昭和29年5月、発達した低気圧が日本海・北海道を通過。漁船沈没流失113隻、死者・行方不明758人(メイストーム)。