日本財団 図書館


海難防止のための気象知識

 

元神戸海洋気象台長・NHK天気解説者

理学博士 宮澤清治

 

1.海から始まった天気予報の歴史

・ 紀元前4世紀から17世紀ごろまでは、天気ことわざや観天望気で天気を予知した。
1456年 村上山城守雅房著の「船行要術第三巻天気の部」には、瀬戸内海を航行する船頭の天気予知法が述べられている。

・ 1854年 クリミヤ戦争の際、英仏連合艦隊のフランス戦艦が暴風雨のため沈没。これを契機に1856年世界で最初の天気図による天気予報が始まった。

・ 日本では1875(明治8)年 東京気象台が開設、1884(明治17)年6月から日本最初の天気予報が始まった。近年の天気予報と台風予報の適中率を別図に示す。明日の予報の場合は80%強の適中率、台風の進路予報の精度(予報誤差)は年々向上している。

 

044-1.gif

第3-1-1図 天気予報の適中率と気温予報の精度

グラフの赤線は東京地方の「明日の予報」の適中率、青線は東京の「明日の最低気温」の予報誤差を表している。適中率は、予報文に示された雨・雷の有無について、観測データと比較して求めている。

気象白書 平成8年度

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION