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開催の主旨

 

会長 大庭浩

 

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21世紀を間近にひかえ、我々人類は、高齢化社会の到来、地球環境問題の深刻化等、様々な課題に直面しております。交通の分野におきましても、これらへの適切な対応が、従来にも増して強く求められるようになりました。

本日のフォーラム開催の主旨である、地球温暖化問題に関しましては、世界的にも様々な取り組みがなされており、昨年12月には、気候変動枠組条約第三回締約国会議(COP3)において京都議定書が採択され、日本を含め、先進各国は、温室効果ガスの排出を少なくとも5%削減することを、世界に約束しました。

わが国の実状を見ますと、運輸部門が、主要な温室効果ガスである二酸化炭素の全排出量の約2割を占め、そのうち約9割は、保有台数が7千万台を越えている自動車からの排出であります。

 

この状況を打開するためには、交通の分野におきましても、産業や民生各部門と並んで、温室効果ガス排出抑制のための施策を積極的に推進する必要があります。このため、当財団といたしましては、エコドライブの推進、バス等公共交通機関の活用、物流面でのモーダルシフトの推進など、様々な事業を進めておりますが、その一環として、本日、地球環境と交通の新しい関係の構築をめざして、本フォーラムを開催させて頂きました。

どうか、本日のフォーラムを契機に、運輸交通部門におられる皆様方一人ひとりが、地球環境と交通の新しい関係の構築をめざして、一歩づつ前進して頂けることを祈念致しまして、開会の挨拶とさせていただきます。

 

 

 

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