注) なお、自転車持ち込み利用者のアンケート調査の回収票数が少なかったため、出発地と到着地の分析は難しいが、地形の特徴(勾配が急である)から、上り(大月行)にサイクルトレインを利用して、帰りは自ら坂を下って行くという利用パターンが多い。
2) 実施上の問題点、課題
サイクルトレインの運行本数が2本/日と少なく、さらに平日のみの運行であったことなどのため利用者数が少なく、サイクルトレインによる影響や効果、またサイクルトレイン事業実施に当たり顕在化してくる問題点、課題等が確認しにくい状況であったが、鉄道事業者からみたモデル実施期間中に出た改善を要する点は以下のとおりである。
・改札口が狭い駅では改良が必要である。
・階段、跨線橋は利用しにくい。
・保有車両が少ない場合、器具設置の専用車両運用が難しい。
・乗降時は係員の介添えが望ましい。
今後のサイクルトレイン実施にむけて、利用者増加のための案内、周知等の工夫を行った上での課題の抽出とそれらに対する対策、及び本格的な導入に向けた検討が必要である。