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6] 複数施策の併用

・ P&BRシステムそのものの規模拡大の他、時差通勤やパークアンドレールライド等他の施策との併用実施で、実施効果を大きくすることが必要である。

・ また、郊外から都心へ向かう通勤者のみを対象とするP&BRシステムに加え、都市部居住者が参加できるマイカー削減施策等と併用実施することで、実施効果は更に大きくなる。

・ その大きな効果を社会にアピールすることが参加者の増加につながり、それがより大きな導入効果を生むことになるといった好循環のサイクルを回すことが必要である。

 

7] ニーズに沿ったバス運行内容

・ 事前意識調査等を参考に、マイカー通勤者の多様なニーズを把握し、できるだけこれらを反映したバス運行ルートや、バス運行内容を設定する必要がある。

・ アンケート調査結果では、「割増し料金でもいいから終バスの時間を繰り下げてほしい」といった自由意見もあった。

・ 一方、観光バスタイプの車両を投入したAルートでは、バスの乗り心地等で高い満足度が得られた。

 

8] 駐車場施設の改善

・ 今回使用したシステム駐車場のうち、Bルート(鳥屋野潟南西部駐車場)は屋根や照明もなく、また公衆電話やトイレも近くになかったことから、多くの改善要望が出た。

・ 特に、雪国においては冬期におけるマイカーからシステムバスへの乗り換えに大きな問題を抱えている。

 

9] 実施時期の設定

・今後、再試行を行う場合、晩秋や冬期を避け、システム利用者の気候に対する乗り換え抵抗を少しでも軽減する工夫が必要である。

 

 

 

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