2.3.4 交通状況調査
(1) 交通状況調査の目的
P&BRシステムの交通面への影響効果を定量的に把握し、今後の再試行または本格実施の計画基礎資料とする。
(2) 調査項目
通勤時の道路交通問題は、短時間での道路交通容量を越える交通集中と、これに伴う渋滞発生、所要時間の増大(走行速度の低下)に集約される。したがって、調査項目は以下の3項目とする。
1] 交通量の変化
2] 渋滞長の変化
3] 旅行速度(所要時間)の変化
(3) 調査実施方針
交通状況調査は、「事前交通状況調査」と「実験時交通状況調査」とに分かれるが、基本的な調査仕様は同様である。いずれも、以下の方針で実施する。
1] 調査対象箇所(路線)は、システム駐車場の位置、システムバス運行ルート、関連道路網配置等を勘案して設定する。
2] また、できるだけ調査箇所が少なくて交通面の影響効果を把握しやすい箇所を対象とする。
3] 以上より、Aルートについては東西方向交通のボトルネックとなっている「阿賀野川断面」を、Bルートについては大量の新潟バイパス関連交通の影響の少ない「新潟バイパス南断面」を対象とする。
4] 一方、既存データの活用を図る観点から、一部「管制データ」を利用する。
(4) 調査位置と対象路線
以上の基本方針を踏まえ、調査対象路線を以下の通り設定する。なお、具体の調査対象交差点は「新潟県第3次渋滞対策プログラム」の「主要渋滞ポイント」等を勘案して設定する。
1) Aルート
1] 国道113号(松浜橋、システムバス運行路線)
2] 国道7号(新新バイパス阿賀野川大橋)
3] 主要地方道新潟新発田村上線(泰平橋)