2.3.3 アンケート調査
(1) アンケート調査の目的
P&BRシステムに対する利用者の評価や利用意向を探り、今後予定される再試行や本格実施に向けて問題点や課題を抽出する。
(2) アンケート票の企画・設計
アンケート票の企画・設計にあたっては、以下の点に留意した。
1) 設問項目
マイカー利用者がP&BRシステムへ移行する条件は、「システムのサービスレベル」の高さであると考えられるため、サービスレベルを表す以下の項目を設定する。
1] 速達性
2] 経済性
3] 利便性
4] 快適性
これらを、以下の視点と組み合わせて項目を設定する。
1] 現行の通勤条件(マイカー)とP&BRシステムとの比較
2] 試行システム利用に対する評価(満足度)
3] 本格実施に向けての改善要望、利用意向等
2) アンケート票設計
さらに、アンケート調査実施上、以下の点に留意してアンケート票を設計する。
1] 回収率を高めるため、設問数ができるだけ少なくなるように配慮する。
2] 従って、A3サイズ1枚(裏表利用で2ページ)程度のボリュームとする。
3] A、Bルートで運行内容や関連道路が異なるため、ルート別のアンケート票とする。
(3) アンケート調査実施方法
1] 各駐車場で調査員が、システムバス利用者のバス乗車時にアンケート票を同封した封筒を配布する。
2] 封筒には、アンケート票の他、P&BRシステム広報リーフレット(バス運行ダイヤ等が記載されている)及び返信用封筒を同封し、謝礼の「チューリップの球根」と一緒に渡す。
3] 郵送回収とするため、返信用封筒は料金後納扱いとする。
4] システム利用者が、同じアンケート票を何回も回答する煩雑さを避けるため、2日目以降の配布時に「初めての利用かどうか」を確認し、初めての人にのみ配布する。
なお、実際の調査で利用したアンケート票(A、Bルート別)を次ページ以降に示す。