(1) 調査の内容
1] 既存事例の整理とモーダルシフト実現の境界領域の抽出・問題点の整理過去のモーダルシフト関連調査結果や荷主企業に対するアンケート調査およびヒアリング調査(両調査の詳細は3.調査の方法で後述)から、以下の内容を調査した。
1) モーダルシフト成功事例における要因
・具体的な経緯、実施貨物の品目、モード、輸送量、輸送範囲・エリア 等
・実現までの問題点とそれを克服できた理由
2) モーダルシフト失敗事例における失敗要因と今後の可能性
・実施貨物の品目、モード、輸送量、輸送範囲・エリア 等
・失敗に至った要因
3) モーダルシフトにおける問題点の整理と境界領域の抽出
・モーダルシフトの条件、現在実施に至っていない理由、現在の阻害要因
・具体的な背景、希望貨物の品目、モード、輸送量、輸送範囲・エリア 等
2] モーダルシフト試験輸送の実施と成果分析
上記境界領域の抽出と並行して、地方運輸局の協力も得て抽出した事例について、既存の事例におけるモーダルシフトの問題点を踏まえた上で、これを克服するための対応方を見出すことを目的に、試験輸送を試みる。
1) モーダルシフト試験輸送の実施
・試験輸送における効果測定内容の検討
・試験輸送の実施
2) モーダルシフト試験輸送の実施結果の把握
・試験輸送による効果測定(コスト、リードタイム、業務運用面 等)
・モーダルシフトを実施するに当たっての問題点の把握
3] モーダルシフト推進へ向けて(とりまとめ)
上記調査結果から、モーダルシフトを行った際のメリット・デメリットを整理すること等により、モーダルシフト推進のための必要となる条件や荷主側からみた導入のポイントと物流事業者側からみた転換(荷主への提案)のポイントを、マニュアル的に活用できるよう取りまとめる。