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図表III-3 運行実務段階における施策体系

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■セーフティドライビングシステム

安全運転記録計システム(セーフティドライビングシステム)とは、メモリカードを各トラックに取り付け、トラックの走行時間、走行距離、最高速度、燃費等を計算できるシステムである。多数の企業が、客観的にドライバーに対して安全運転を評価・指導するため、あるいは、車両運行の効率化を図るために、このシステムを導入している。

 

■蓄熱式仮眠マットの導入促進事例

長野県トラック協会は、98年11月から2ヶ月間、蓄熱式仮眠マット購入に対して、1枚あたり7,000円の助成を実施し、総額で606枚(424万2,000円)の補助となった。

購入希望会員は「協会受付印」を押した申込書を添えて、長野県トラック協会に届け出た販売代理店から直接購入(助成部分を差し引いた金額)する。

 

■低公害車・低燃費車の導入事例

E社は、日産ディーゼル工業が開発した無段変速制御エンジン(CVT)を搭載した小型トラックを3年ほど前に15台導入した。

F社は、自動車メーカーとの意見交換により自社に適した配送者の開発を行っている。天然ガス車が望ましいが、近くにガススタンドがないのが残念。

 

? 経営全体に関わる施策

先進事例調査の結果からは、運輸業の中心的業務であるトラック輸送部門における二酸化炭素、NOx、SOx等の排出量削減(具体的施策は前述の??参照)のほかにも、梱包材等の廃棄物削減・リサイクル、伝票等の紙のリサイクルといった環境対策があげられている。

こうしたトラック輸送部門以外の取り組みをも含めた経営全体に関わる施策として、環境配慮型経営システムの導入があげられる。

 

 

 

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