7. 要素試作
7.1 試作内容
7.1.1 目的
低コスト、省スペースで、既設駅に設置容易な構造、高齢者や移動制約者に優しい腰丈タイプのホームドアを実現するために、軽量化構造の検討と強度確認、戸閉め制御性能の最適化などホームドアシステム具体化のための要素技術の確立を目的とし、主要要素の試作を行った。
7.1.2設計・製作内容
試作内容としては、駆動機構を主とし、ガラスドアについても開発を行った。
1] 駆動機構(ドライブ機構、モータ、ガイド機構)の設計・製作
2] 鋼板のみ、ドアガラス入りドアの設計・製作
(1) 駆動機構
駆動機構は、次の3つの要素技術で構成される。
・ドライブ方法 :ベルトドライブ/ボールネジドライブ
・モータ :インダクションモータ/DCブラシレスモータ/リニアモータ
・ガイド :リニアウェイ方式/スライドレール方式/ハンガローラ方式/カムフォロア方式
以下、各々について、検討結果を説明する。
(a) ドライブ方法
ドアを開閉させる機構として、ベルトドライブ式と、ボールネジドライブ式を比較した。比較結果を表7.1-1に示す。
「自重」、「運用」の点で有利な「ベルトドライブ式」を開発した。