2.3 ホームドア検討の前提条件と検討項目
(1) 検討の前提条件
本研究の腰丈タイプホームドアは、スクリーン式ホームドアと異なり乗降客の行動をホーム側で完全に遮断するものではなく、上部空間からのはみ出しなどが考えられる。
このため安全確保の範囲は、旅客の通常の行動から過失による事故に対し安全確保を図るものとした。悪意、故意による事故は旅客の責務として、一応検討の範囲外とし、表2.3-1に示す条件を基本的な前提条件とした。
なお、ドアの遮断については、上記の考え方によりドア閉時に戸先が完全に閉じて通行を遮断することを条件としたが、ドア閉時にホーム側に取り残された旅客のホーム側への退避のために、戸先部を人一人が通り抜けられる程度に隙間を持たせる考え方もある。