2. 各種ホームドアの調査
2.1 現状のホームドアと今後の開発方向
ホームの安全防護柵としては、可動ドア部を持つホームドアの他、可動部分の無い固定式ホーム柵がある。またホームドアにはスクリーンタイプと腰丈タイプがある。具体的なイメージとして、腰丈タイプホームドア、スクリーンタイプホームドアおよびは固定式ホーム柵を図2.1-1〜図2.1-4に示す。
これらの主な特徴を比較すると表2.1-1のようになる。ホームドアは、高齢者や移動制約者(特に視覚障害者)に配慮し、かつ駅務員の減少が可能な、ホーム上に開口部を残さない安全な方式である、と言える。
現状のホームのドアは表2.1-2のとおりで、全て新設駅対応で建設されている。
ホームドアの方式には2方式があり、それぞれメリット、デメリットがあるが、新設路線のみならず既設路線でも設置可能な方式でより安価な方式としては、腰丈タイプである。
従って今後の開発方向は、腰丈タイプで、高齢者や移動制約者に配慮しつつ、
1] 既設駅に設置が容易な構造や設置方式を有し、
2] 電気式で可動部が少なく保守性が良い、
3] 広く普及ができるよう標準仕様化し、安価なシステム
の具現化を図っていくものとする。