第九管区海上保安本部「海の相談室」
開設10周年記念講演会
北原祥二
第九管区海上保安本部水路部監理課長
第九管区海上保安本部「海の相談室」は、一般市民にも海に関して知識や親しみを持っていただくための身近な海洋情報の提供窓口として昭和62年、全管区に先駆けて開設され、平成9年7月20日をもって10周年を迎えました。
これを記念し、また「海の相談室」をより広めるため、平成9年9月16日(火)に新潟市内のホテルを会場に記念講演会を開催しました。
講演会は、淡路第九管区海上保安本部長の挨拶、大島海上保安庁水路部長の祝辞に続いて、「海を知る・情報を活かす」をメーンテーマに地球環境問題、水産と領有権、地震と津波、海洋データの提供と言ったそれぞれの海洋との係わりについて、わかりやすい内容で講演が行われました。
講演当日は、台風19号の接近により雨まじりのあいにくの天気となりましたが、招待者、一般公募者、及び報道関係者など105名の聴講者が集まり、100席用意していた会場が満杯になる盛況ぶりでした。講演終了後の質疑応答の時間では、新潟地震による大規模な災害を受けた経験のある土地柄だけに、地震、津波等に関する質問が多く出ました。
また、会場入り口のフロアーを利用して海図や観測機器の展示、及び公開されている水路部インターネットのホームページや電子海図のビデオを紹介しましたが、開演前の時間や休憩時間には熱心に水路部職員の説明を受ける人が目立ち、時間が足りないほどでした。
この節目の10周年を機に、地域社会に密着した親しまれる「海の相談室」を目指して、平成10年1月からは第九管区海上保安本部水路部のインターネットによる情報提供を開始し、また各種イベント等へ積極的に関与して広報活動に努めています。