甑(こしき)海峡
上甑島と九州本陸との間の海峡で、海峡のほぼ中央にある中瀬と鴨瀬との間を主航路とし、晴天時の通航は極めて安全である。中瀬と上甑島との間には、多数の小島が散在し、中瀬の西方は通航しない方がよい。
海象 甑海峡においては南〜南南西方の流れが多く、最強流速2kn程度の流れになる。
中瀬の東・西両側 上げ潮流は北流し、下げ潮流は南流し、その流速は1〜1.5knである。
阿久根港〜川内港沿岸 流速は1knを超えない。
鴨瀬付近 上げ潮流は北流し、下げ潮流は南流し、その流速は0.8〜1knである。
目標 畜屋 九州電力川内原子力発電所の原子炉建屋は顕著。
鴨瀬 レーダの好目標。
天狗鼻 岩がけの岬で、鼻頂には樹木が茂り南方から望むときは鼻形に見える。
沖ノ島(天狗鼻の両方) 岩小島でレーダの好目標である。
羽島埼 レーダの好目標。
黒神岩 樹木のない黒色突岩で、特に顕著である。また、鳥のふんのため大部分が白くなっている。
沖ノ島(黒神岩の南西方) 樹木の密生した島で、東面の険しいがけは褐色で東方から見ると顕著である。
