日本財団 図書館


海流について

 

対馬海峡の東水道を通過する対馬暖流は、日本海最大の海流であり、おおむね本州北西岸に沿って北東方に流れています。この海流は、夏季には、若狭湾に接近して、また、冬季には富山湾に接近して流れることがあるようです。流速は、平均しておおむね0.3〜1kn程度です。

 

若狭湾北部

経ヶ岬と越前岬とを結ぶ線上付近では、通常、東〜北東の流れで、流速は1kn前後ですが、対馬海流が湾口に接近する時は、流速を増し、2kn近くになることがあります。また、冬季には、北西季節風の影響で南東方向の表層流が強まることがあります。

 

能登半島付近

能登半島の北岸では、ほぼ海岸に沿って流速0.5〜1knで東北東に流れ、特に夏季は流速を増し、最大では2knに達することもあります。

富山湾内には還流がありますが、その旋回方向は対馬暖流の強弱や流向によって変化し一定ではありません。

通常、流速は弱く0.5kn前後ですが、時には1knを越えることもあります。

 

日本海海流図(夏季)

014-1.jpg

 

日本海海流図(冬季)

014-2.jpg

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION