漁業について
漁業
本州北西岸の沿岸及び日本海には数多くの好漁場があり、流し網・はえ縄・底引き網・あき網・刺し網などの各漁業がほぼ周年にわたって行われているので、付近航行船舶は操業漁船の動向及びその漁具などに十分注意することが必要です。
猿山岬の南西方から北東方の津軽海峡西口に至る本州北西岸の沖合海域では、毎年3月〜6月の間、30〜50tの漁船によるサケ・マス流し網及びはえ縄(長さ各12km以下、その両端及び中間に標識旗及び標識灯が付設される)漁業が行われるので操業漁船及び魚網に注意する必要があります。
年間を通して(主として6月〜9月)、入道埼以南の沖合海域(距岸55Mに達するところもある)に、シイラ漬漁業のための竹製の大型の束(小枝で表示)が設置されます。
定置網・漁礁・養殖施設
沿岸至る所の距岸2M(所により5M)以内に定置網・漁礁があり、また、沿岸の浅い所や小さな湾の大部分に、魚・貝類・ノリ・ワカメ及び真珠などの養殖施設が設置され水路が狭くなっている所が多いので、このような海域を航行する際には、同海域の地域的な状況を把握しておく必要があります。これら定置魚網・養殖施設には、おおむね簡易標識が付設されていますが、小型で光力も弱く、状況によっては視認が困難な場合もあるので注意を要します。
(備考)定置漁具等の詳細については、次の特殊図を参照して下さい。
海図第6120号10 漁具定置個所一覧図 第10(兵庫・岡山・広島・山口)
同 第6120号11 同 第11(島根・鳥取・兵庫・京都・福井)
同 第6120号12 同 第12(石川・富山・新潟)
同 第6120号13 同 第13(山形・秋田・青森)
(注意)小型定置漁具(第2種共同漁業)は、その個々の位置が確定していないので図示していません。