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序文

本課目は、「IALAモデル研修コースV-103/1、船舶通航業務(VTS)運用官」の一部をなし、前記コースの総合研修大綱に組み込まれるよう意図されている。

実施の前に、インストラクタは、コース概要に含まれている助言を読み、注意を払うべきである。詳細授業時間表は、学習目的様式に書かれており、研修生が知識を習得したことを実証するために行わなければならないことが学習目的に述べられている。目的はすべて、下の文言に続いて述べられるものと理解される。

「期待される研修結果は、研修生が………」

研修大綱および授業計画の作成にあたって、インストラクタは、研修生が表示された目的を達成できるようにする研修方法であれば、どんな方法でも自由に組み合わせることができる。ただし、研修生は時間表に述べられたすべての目的を必ず達成しなければならない。

 

認証

本文書に含まれる情報は、実施される最低限の標準を可能な限り統一するため、VTS運用官の研修および証明に使用するために、IALA VTS委員会、IALA加盟国の研修機関、および、経験あるVTS運用官から選ばれた、VTS運用官の訓練に関する技術アドバイザー、コンサルタント、および専門家のグループによって認証された。本文書に関わる認証は、前記のグループが本文書の内容に反対する根拠を見出さなかったことを意味する。

 

A部 - 課業の枠組み

適用範囲

この授業時間表は、VTSセンターとGMDSSの機能要件を満たすために、無線サブシステムおよび設備を使用して、音声およびデータメッセージを送信する能力を有すべきVTS運用官の要件を扱う。

本コースは、無線電話、ディジタル選択呼出し方式(DSC)、およびVHF自動識別システム(AIS)による通話、メッセージ、および情報の送信および受信のための、基本的VHF無線設備使用の理論と実際を扱う。

 

目的

コースを完了した時、研修生は、国際規則および手続に従って、権限ある関係当局によって提供される船舶通航業務において使用されるすべての無線サブシステムによる音声およびデータ無線通信を、効率的かつ有効に、送受信する能力を得る。

研修生は、無線電話および無線データ通信に使用される手続の知識を獲得し、特にVTS、遭難、安全、および航海メッセージに関して、無線電話および無線データ設備を使用する能力を得る。

研修生は、VTSに関係する英語のメッセージの正確な使用を確保する能力を得る。

シミュレータが使用できる場合には、VTS水域内での無線トラフィックの送信と受信について、リアルな練習を行わせることが可能である。いくつかの無線局を組み込んだ練習も実行可能である。

 

研修施設および設備

研修生は下記の利用が可能であるべきである。

[........]

各研修生に必要な設備:

[........]

 

 

 

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