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処理が困難な市町村からも災害廃棄物を受け入れ、一時的にそれを保管する場合が想定される。このような需要にも十分対応できるよう、港湾用地に大規模なオープンスペースを確保しておく必要がある。

ウ. 救助・救急活動支援

海上交通を利用して外部からの応援要員を円滑に受け入れるために、応援要員の輸送船舶の接岸可能な耐震強化岸壁の整備を図るとともに、被災地内での活動を生活面から支援するために、テント設置用地や会議室・仮眠室を確保するなど宿泊・滞留機能の整備を図ることが重要である。

また、呉地方拠点都市地域は人口の少ない複数の島しょ部を抱えており、港湾施設の被災によりこれらの島しょ部が孤立化した場合には、応援要員や救援物資等の輸送を空中輸送に依存せざるを得ない状況となる。このような事態に備えて臨時ヘリポートを整備しておくことが重要である。

さらに、緊急を要する重傷患者の搬送活動においては、ヘリ輸送が効果的であり、これらの活動を支援するために、患者の症状や必要となる医療等の情報の交換が可能な情報センター機能を整備しておくことが重要である。

エ. 避難支援

呉市の市街地は地理的な制約が大きく、避難可能なオープンスペースが十分ではないことから、地域住民の緊急避難場所として港湾緑地等のオープンスペースを整備することが重要である。また、港湾の大規模なオープンスペースは、応急仮設住宅の建設用地としても利用が期待される。

さらに、広島方面への陸上交通網が寸断された場合には被災地からの避難・脱出をはじめ、通勤・通学等は海上交通に依存せざるを得ない状況となる。このような需要に対応できるよう、輸送船の接岸可能な耐震強化岸壁の整備を図ることが重要である。

 

 

 

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