イ. 県及び呉地方拠点都市地域における関連対策の現況
県及び呉地方拠点都市地域における食料・生活必需品の備蓄状況や応急給水体制の現況等について整理する。
(ア) 食料の備蓄
県地域防災計画(震災対策編)では、大規模災害時に備えて、各家庭で3日分程度、市町村及び県で独自に物資の確保が困難になった被災者を対象としてそれぞれ2食分ずつ食料を備蓄することとしている(図表4-11)。
また、実際に確保が可能な食料の状況をみると、広島食糧事務所や自衛隊から貸与可能な食料は、乾パン、缶詰食合わせて約91,000食分である(図表4-12)。さらに、市町村の備蓄状況についてみると、呉市では、り災者の約3割を備蓄対象者として、平成10年度から平成14年度の5箇年をかけて災害応急救助物資備蓄事業を推進し、乾パン約14,000食、粉ミルク約11kg、毛布約9,000枚(現有990枚)等を備蓄する予定である(図表4-13)。なお、呉市の備蓄物資については、当面、地震の発生危険性が高いとされる安芸灘・伊予灘地震を前提として必要量が算定されている。
また、呉地方拠点都市地域においては(図表4-14)、倉橋町がアルファ米2,000食、缶詰食2,000食、インスタント麺1,000食を確保しているほか、大柿町が乾パン400食、豊浜町が飲料水600リットル確保している。