(3) 呉市及び呉地方拠点都市地域における応急対策活動の需要
(2)の被害想定結果をもとに、呉市及び呉地方拠点都市地域で想定される応急対策活動の需要を推計し、現行の対策の実施状況との比較検討を行う。
ア. 被害想定結果からみた応急対策活動の需要の検討
大規模災害時に港湾に対して大きな役割が期待される、1]食料・生活必需品の輸送、2]飲料水・生活用水の輸送、3]災害廃棄物の一時保管の3つの応急対策活動を対象として、想定地震発生時における応急対策活動の需要を推計する。
食料・生活必需品については、り災者の3割分を確保することを前提とした場合、1日当たり呉市で365m3、呉地方拠点都市地域で536m3の需要が発生する。
また、飲料水・生活用水については、地震後3日までの期間は飲料水を中心に1日当たり呉市で654t、呉地方拠点都市地域で924t、地震後4〜7日は1日当たり呉市で4,361t、呉地方拠点都市地域で6,159t、地震後8日目以降は1日当たり呉市で21,803t、呉地方拠点都市地域で30,797tの需要が発生する。さらに、呉市で約53万t、呉地方拠点都市地域で約100万tの災害廃棄物が発生し、これらの需要に見合った一時保管スペースが必要となる。
(輸送需要算定式)
1] 食料・生活必需品の輸送需要
(物資必要量)=(供給対象人口)×(一人当たりの原単位)