4 新たな呉港の役割を担う機能整備の方向と実現の課題
(1) 港湾貨物需要創出の可能性
呉港の港湾貨物需要創出の可能性について検討する場合には、以下の3点について留意して行う必要がある。
○ 背後圏ポテンシャルの高まり
呉港では、背後圏の広島中央テクノポリス整備等、周辺開発の進展や、東広島県自動車道の整備による背後圏とのアクセス確保により、港湾貨物ポテンシャル増加の可能性がある。
○ 他港から呉港への利用転換(呉港の機能整備による)
港湾物流機能の強化に伴い、他港を利用していた呉市内及び背後圏企業の利用転換の可能性がある。
○ モーダルシフトの進展
県内市街地の渋滞、労働力不足の深刻化、陸上輸送による経済効率性の低下、トラック増加に伴う排気ガスによる地球環境問題の悪化への対応として、海上輸送への利用転換の可能性がある。