2 呉港の機能の現状と将来方向
(1) 港湾物流の現状と特徴
ア 港湾の概要
呉港は、鉄鋼、造船、機械等の重工業を主体とする臨海工業地帯を背後に控え、その生産活動を支えている。瀬戸内海主要航路へのアクセス環境が良く、瀬戸内海物資流通の拠点として重要な役割を果たしている。
また、周辺島しょ部をはじめ四国、九州を結ぶフェリーの基地としての役割も果たしている。
イ 港湾貨物取扱量と推移の状況
呉港は、広島港・小用港(江田島)と並ぶ県西部の海上交通の要衝であり、フェリー貨物取扱量は、竹原港に次いで県内第2位、船舶乗降人員は、厳島港・広島港に次いで県内第3位である。
平成9年の港湾取扱貨物量は、外貿7,175千トン、内貿17,951千トン(うちフェリー7,443千トン)、合計25,126千トンである。
ウ 港湾取扱貨物量の推移
過去10年間の港湾取扱貨物量の推移は図表3-2のとおりである。