課題として、精神保健相談体制の確立、各種福祉制度の充実、障害者を家庭や地域で支える体制づくり、また広く市民の心の健康づくりへの啓発などがある。
(6)保健婦活動
平成10年現在、本市の保健婦数は7人で、市民が健康上の問題を予防・解決することへの支援や、地域の健康度を高めるための活動を展開している。
活動の内容は、家庭訪問、健康相談、集団検診、健康教育、機能訓練などの現場での業務と、これらにかかわる事務として企画、調整、準備、各事業後記録、資料作りなどの庁内での業務である。
(7)老人保健施設
老人保健施設とは、急性期の治療の終わった高齢者の家庭復帰への橋渡しの機能を果たすためにふさわしいサービスを提供する施設として、老人保健法の改正により昭和61年(1986年)に新たに創設された施設である。対象者は、症状安定期にあり、入院治療の必要がないが、リハビリテーション、看護、介護を中心とした医療を必要とする寝たきりまたは痴呆の状態にある高齢者となっている。提供されるサービスは、入所サービスと在宅サービスに分かれており、入所サービスには看護・介護サービス、医療サービス、日常生活サービスがある。在宅サービス(デイケア)としては、食事、入浴、リハビリなどがある。設置主体は、医療法人、社会福祉法人などとなっている。
本市内には、陽光館といずみ苑の2施設がある。また、平成10年3月時点で、本市民の入所者は、153人となっている。
(8)市内医療サービス
本市における医療機関施設は、平成10年3月末現在、病院5、一般診療所21、歯科診療所18の計44、病床が併せて1,372となっている。救急医療については、県立中部病院救命救急センターがある。