4 魅力ある島の環境形成(大崎上島エコミュージアム・プロジェクト)と交通基盤整備プロジェクト
(1) 魅力ある島の環境形成と交通基盤整備プロジェクト
ア 魅力ある島の環境形成に関わる既存共同事業
・FFアイランドによるイエローフラッグ事業(エコミュージアム)
イ 交通基盤整備に関する既存共同事業
・島内バス運行サービスの維持のための支援事業
(2) 新規事業の提案
ア 新たな取組を必要とする理由
(ア) 魅力ある島の環境形成に係わる事業の推進
大崎上島における地域振興は、地域の資源に立脚して、都市住民との交流を拡大することにより、地域の活性化を図るものとしている。
しかし、これまでの島づくりにおいては、必ずしも島外のお客を迎え入れる環境・景観を形成してきたとはいい難い。
大崎上島での観光資源は、全国的に名が知れ渡る著名な観光地ではないが、小さな資源ながら優れた文化・自然資源を有している。しかし地域資源のネットワーク化や物語性に欠け、いずれも単発的な整備・活用にとどまっている。
大崎上島での都市間交流を活性化していくためには、特色ある地場産業を始めとして、島の優れた個々の資源の洗い出しと再確認、体系化による奥行きのある環境形成が前提となる。
(イ) 住民生活や産業活動を支える交通ネットワークの強化
住民生活の利便性の向上と都市との交流を活性化するためには、とりわけ、他地域との交通ネットワークの強化が重要である。
大崎上島の島外との主要動線は、竹原市と東野町白水港、垂水港、木江町天満港と大三島とを結ぶフェリー航路であり、主要動線は島の経済を握る生命線ともいえ、運航サービスの強化・充実が島の経済の活性化を図るうえで極めて重要である。
フェリーの運航サービスの充実・強化については、3町共同による取組を進めていく必要がある。