序 調査研究の目的
1 調査研究の目的
沿岸地域においては地域の海洋資源などを活かしたまちづくりが求められているが、その中でも特に、近年若者を中心に人気が高まりつつあるマリンスポーツ、マリンレジャー関連の施設整備やイベント開催などの施策が全国各地域で展開されるようになってきた。
瀬戸内海に面する岡山県日生町は、古くから海の要衝であり、漁業のまち、海運のまちとして栄えてきた。また、これまで、「太陽と海とみどりのまち」をキャッチフレーズとして海や島嶼部での観光施策も展開しており、海水浴客や釣り客などでにぎわっている。町内には、平穏で航行船舶の少ない海域を有しており、カヌーの適地であるとの評価も得られている。
このような状況を踏まえ、日生町ではカヌー施設をはじめとした関連機能整備により、カヌー(シーカヤック)のまちづくりをめざし、地域の活性化につなげることが検討されている。
そこで本調査研究は、地域の特性を活かしたカヌー(シーカヤック)の施設及び関連サービスの整備の方向と、カヌー(シーカヤック)を核とした地域づくりの実現可能性を検討することを目的として実施するものである。