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乗り入れ後の需要を把握するために、基礎的なデータをまとめたものが図表5-2である。先の属性の内、「1]現在、西鹿島までバスを使っている人」、「2]現在、西鹿島まで車での送迎を受けている人」については、以下のデータを元に推計を行うことができる。

 

図表5-2 鉄道・バス利用者の基本データ

 

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3つの属性の内、1]は「西鹿島駅バス利用者」のデータをもとに捕捉可能である。

ただし、データの都合上、この数値には天竜市街方面のみではなく、天竜市内の天竜川右岸方面、笠井・浜松方面へのバス利用者も含まれている。これらについては、遠州鉄道乗り入れ後、新規に鉄道にシフトするわけではないため、上記利用者から差し引くことが必要である。具体的には、以下の路線の利用者である(図表5-3参照)。

・天竜川右岸方面(厚生会、くんま水車の里方面の2系統)

・浜松、笠井方面の1系統

 

個別路線ごとの利用者データはないため、運転本数で接分し、「天竜市街地方面分」を推測する。なお、笠井方面については鉄道と競合する路線であり、西鹿島駅における利用客数は他の路線に比べ少ないと考えられるが、客観的な減少率が把握できないため、他の路線と同等にみなしている。したがって、本推計においては、その条件で最も小さな数字の人数が算出されるものと考えられ、実際はこれよりも増加する。

 

 

 

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