(2) 地勢
ほとんど高低差のないなだらかな地形である。地盤高は、西側の関町北4丁目(石神井高校内)で海抜54.04m、東側の羽沢3丁目(開進第四中学校内)で26.11mで、西側から東側に向かって低くなっており、平均して30〜40m程度の起伏の少ない台地状である。この台地は武蔵野台地といわれ、青梅市を頂点とする扇状地のような洪積台地である(資料:練馬区「練馬区勢概要 平成9年版」P8)。
(3) 地質
地質は、地質年代では比較的新しい時代に形成された地層で、台地は洪積層、低地は沖積層からなっており、第三紀層がこの洪積層と沖積層の基盤になっている。洪積層は、上部の関東ローム層・中部の粘土砂の互層・下部の砂礫層から構成されている。
武蔵野台地の表面はローム層で厚く覆われて水を得ることができないが、ローム層の下に水を含んだ粘土と小石の累層がある。この層が、谷底・谷の側壁・段丘の崖下などに露出して湧水となる。山宝寺池・富士見池・井頭池(弁天池)などはこうした湧水からできた池である(資料:練馬区「練馬区勢概要 平成9年版」P8)。
(4) 気象
昭和54年〜平成2年(1979〜1990年)の年間平均気温は14.9℃、降水量は1,466.4mmである。平成8年(1996年)の年間平均気温は15.0℃、最高気温は38.6℃(8月)、最低気温は-3.9℃(2月)、年間降水量は1,325mm、年間日照時間は1,598.1時間である(図表1-2)。