(3) 中心市街地の現状を評価する
現状評価のためには、以下の手順で検討を進める必要がある。
・現状の把握………………ア
・現状の比較………………イ
・商業の実状の把握………ウ
・現状の評価………………エ
ア 中心市街地の現状を把握する
現状把握のためには、
・中心市街地における空洞化の現状把握………(ア)
・中心市街地のストックの現状…………………(イ)
を行う必要があり、その際の主要な分析指標は、以下のようなものがある。
<中心市街地の分析指標>
・人口の減少、人口構成の変化(既存統計がない場合は、国勢調査調査区別集計の積み上げ)
・住宅の構成とその変化(既存統計がない場合は、国勢調査調査区別集計の積み上げ)
・産業の集積
・商業の動向と変化
・公共・公益施設の集積とその変化
(ア) 中心市街地の空洞化
このような中心市街地がおかれている相対的な位置づけの変化に加え、中心市街地そのものが、地価の高さや複雑な土地の権利関係などを背景に、先導的な都市整備や環境条件の変化への迅速な対応がなされにくいため、次のような<都市の顔>を支える諸機能の空洞化がおきている。
○コミュニティの空洞化/人口の減少と高齢化
中心部の人口は漸減しており、比較的若い年齢層の流出によって高齢化が進行し、量・質的にもコミュニティを支える人口構成のバランスがくずれ、消防活動や祭など地域社会の活動を支えていくことが困難な状況もみられる(図表2-2、図表2-3参照)。