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また、ディーゼル車で問題となる黒煙もほとんど排出されない。走行性能は従来の自動車と遜色無く、気体燃料のため冬場でもエンジンスタートがスムースであるといった特徴を有している。

一方、現時点での短所は、一充填当たりの走行距離がガソリン車やディーゼル車と比べて短いこと、そしてガス容器の搭載による車両重量の増加である。しかし、最近になってFRPやオールコンポジットの軽量ガス容器が開発・採用され、車両重量の増加は抑えられるようになってきた。さらに、これら軽量ガス容器を採用し、搭載本数を増やすことで従来車とほぼ同等の走行距離を確保できるようになってきた。我が国に導入された当初、従来車の3倍以上していたCNG自動車の価格は、規制緩和や技術開発そして普及台数の増加によって現在では1.5倍程度にまで低減している。

 

図表2-11 CNG自動車のCO2排出量

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注:なお、特にハイブリッド自動車について、近年、さらにCO2排出量の少ないものが開発されている。

出典:環境白書(平成9年版)

 

 

 

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