資料:日本開発銀行
(オ) PFI方式で行うスキーム
図表2-3がプロジェクトファイナンスの概要であるが、プロジェクトカンパニーは事業を推進する民間の会社であり、事業ごとに関連会社から出資されてプロジェクトカンパニーが設立される。プロジェクトカンパニーが公共セクターと事業権の契約を結び事業の遂行に当たる。
また、ファイナンスについては金融団(各種の金融セクター)から資金の調達を行う。その他、建設、保守・運営、保険それぞれの分野ごとにプロジェクトカンパニーが個別に契約を行い、事業を進めていく。
イ BOT方式・PFIの概要
(ア) BOT方式の導入の背景
BOT方式とは主として発展途上国の公共インフラプロジェクト(発電設備や道路、トンネルなど)で採られている手法であり、比較的新しいものである。
民間企業が必要な資金を調達し、プロジェクトの建設(Build)、一定の事業期間の運営(Operate)、この運営による事業収入により投下資本を回収した後に、プロジェクトのホスト国政府に譲渡(Transfer)する手法であることからBuild-Operation-Transfer(BOT方式)と呼ぶ。